スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

これから読む本

吉田満:戦艦大和ノ最後
白洲正子:遊鬼
池波正太郎;真田太平記

2006.10.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

平成お徒歩日記

宮部みゆきさん
今、高村薫さんと並んで、一番、売れている作家ではなかろうか。

その宮部みゆさんの小説ではない、企画物。
紀行文というべきか、それともちょっと毛色の変わった随筆と言うべきか。
江戸時代の縁の地を徒歩でめぐる一種の紀行文。
徒歩で歩くから、お徒歩(かち)日記。
討入り後の赤穂浪士が、吉良邸から泉岳寺まで粛々とすすんだであろう道筋をたどったり、罪人の引廻しコースをたどったり、箱根の関所破りを試みたりなど企画も面白いし、宮部みゆきさんのユーモアにあふれた文章も十分に楽しい
薀蓄話も邪魔になっていない。
ちょっと空いた時間に読むのに最適。
宮部さんファン以外の方にもお奨め。

平成お徒歩日記

【ブログランキングに参加しています。 ご協力お願いいたします】
にほんブログ村 本ブログへ
人気blogランキングへ

2006.09.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | 紀行

スローカーブを、もう一球

スポーツノンフィクション作家の故山際淳司氏の初期の作品を集めた短編集。
第八回日本ノンフィクション賞受賞。
「Sports Graphic Number」の創刊号に発表した江夏の21球』注目され、著者自身と掲載誌の評判を一気に高めた。
対象人物への徹底した取材独自の視点に立った透明な文章。
なんらかの形で競技に取り付かれた人間たちの物語。
の中でも、江夏の21球』は圧巻。
江夏投手西本監督など登場する人物たちが、それぞれに魅力ある人物であることに加え、江夏の投じた21球の中に全てのストーリーを描き出した山際氏の手法は、当時としては斬新だったのだろう。
それは、今でも変わらない魅力となっている。

江夏投手のほか、プロ野球のバッティング投手、ボート競技で組織の属さず、一人でのトレーニングで五輪を目指すボート選手など有名無名のアスリートの物語。
根性論を排し、アスリートの実像と人生というか人生観にまで迫った秀作。

山際氏はNHKのスポーツニュースのメインキャスターを務め、冷静な語り口で視聴者にスポーツの深遠を伝えてくれた。
46才で惜しまれつつ逝去。

山際氏の作品は男性読者は多いようだが女性にも、是非、読んで欲しい。
☆☆☆
スローカーブを、もう一球

【ブログランキングに参加しています。 ご協力お願いいたします】
にほんブログ村 本ブログへ
人気blogランキングへ

2006.09.18 | | Comments(1) | Trackback(0) | ドキュメンタリー・ノンフィクション

UDON

今回は映画の感想。

ユースケサンタマリア主演の娯楽映画。
一過性のブームの浅はかさと父と息子の葛藤を描いている。

エンタテイナーを目指し、ニューヨークの渡った讃岐うどん職人の息子。
しかし、夢破れ、借金を背負って帰郷
ひょんなことから、タウン情報誌の編集に携わることになる。
そして、讃岐うどんブームの火付け役となる。
しかし、永久に続くブームなど存在しない。
うどんブームもやがて去って行く
タウン情報誌も廃刊。
そんな中、主人公の父であるうどん職人は急逝
主人公の取る道は。

家族で見る娯楽映画としては面白い
讃岐うどんブームをコミカルに描いているだけではない。
客が殺到するばかりに、麺を細くして、茹で時間を短くしようとする
(手を抜く)うどん店が現れる。
つまり、質の低下。
ブームに対する批判も忘れてはいない。

ユースケの姉役の鈴木京香が良い。
それと、地元のうどん店のおじちゃん、おばちゃんが結構いい味(出汁)をだしている。
実在する本当の店で、その店のおじさん、おばさんがそのままの役で出演。
さすがに台詞は素人だが、役者が演じたのでは、出せない、うどん店との一体感がある。
娯楽映画なのだから十分許される範囲。
一方、気になったのがフジテレビの露出。
最近の邦画では、製作や配給に民放が深く関与する。
日本テレビは、『ALWAYS 三丁目の夕日』、テレビ朝日が、『男たちの大和』。
この映画は、フジテレビ。
実際のフジテレビの番組がそのまま画面に現れる。
ここは、かなり興ざめ。
映画をビジネスとみて、ヒットさせるためには必要なのだろうけど。

深刻な映画をお求めの方には向かない。
家族向けには、お奨め。


【ブログランキングに参加しています。 ご協力お願いいたします】
にほんブログ村 本ブログへ
人気blogランキングへ

2006.09.12 | | Comments(0) | Trackback(0) | 映画

大本営が震えた日

大本営が震えた日
先日、惜しくも亡くなられた吉村昭氏の作品。

大本営とは戦前に設置されていた、軍の最高統帥機関。
政府からは独立した存在で、陸海軍の作戦を司り、軍令に関しては強大な権限を有していた
そして、庶民の生活に大きな影響を与えた軍の組織である。

この作品は、12月8日の太平洋戦争開戦直前の大本営にまつわる隠れた事実についてのドキュメンタリー作品。
太平洋戦争は、アメリカ太平洋艦隊の主力壊滅を狙った海軍のハワイ真珠湾への奇襲マレー半島コタバルへの陸軍部隊の奇襲上陸によって始まった。
軍部は開戦の決意と開戦に向けた軍の動向英米の察知されることのないように腐心した。
開戦直前の大本営の情報秘匿にまつわる秘話が綿密な取材に基づいて明らかにされる。
重大な作戦命令書を持った支那派遣軍参謀の乗った民間旅客機が遭難、敵地に墜落していることが明らかになる。
その命令書が敵に渡ると日本軍が12月8日を期して作戦を開始することを英米に知られてしまう公算が大きくなる
現地司令部や大本営の焦燥感が冷静な筆致で描かれる。
陸軍は地上部隊を現地に向かわせるとともに航空部隊に遭難機とその周辺への爆撃を命ずる。
その命令には、「一物の生物もなからしめよ」との異例な一文があった。
軍は遭難機を爆撃によって徹底的に破壊し、機密情報を隠滅することを企画したのだ。
地上部隊の派遣と爆撃による破壊、一見、矛盾するような軍の行動が軍の不安の大きさを表している
結局、二名の生存者があり、それぞれの曲折を経て救出され、機密書類は敵に渡ることなく処分されたことが判明し、軍は愁眉を開くことになる。
軍・大本営の情報秘匿の動きに何も知らない民間人が巻き込まれていく様も描かれている。
長躯、ハワイを目指す第一航空艦隊を基幹とする機動部隊が行動秘匿のために択捉島の単冠湾に集結する。
海軍始まって以来の大艦隊。
おかげで単冠湾の両岸に住む住民は、海軍の厳しい管理下におかれることになる。
炊事の火も制限される厳しい灯火管制
通信の閉鎖。
開戦へのカウントダウンの中、海軍の思惑に翻弄される民間の客船と船長の姿も象徴的だ。
日英両軍に威圧され苦悩するタイの指導者達
タイは、当時、アジアで数少ない独立国
しかし、日本はマレー侵攻のためにタイへの上陸、タイ領の通過が不可欠
なるべく友好的にタイへ進駐したい日本と経済をイギリスに異存するタイ。
対英米戦の決意は、民間人や第三国を必然的に巻き込む。
タイの苦悩はそこにあるのだ。

真珠湾への奇襲やコタバルへの奇襲上陸は良く知られた事実だ。
特に、真珠湾攻撃はハリウッドでも映画化されている。
しかし、その影で情報秘匿に腐心する軍と軍の思惑に左右されざる得ない民間人の存在があった
表に出てくる事実だけでは、歴史を知ることはできない
そんなことを教えられた。
お奨めしたい一冊。
☆☆☆



【ブログランキングに参加しています。 ご協力お願いいたします】
にほんブログ村 本ブログへ
人気blogランキングへ

2006.09.02 | | Comments(1) | Trackback(0) | ドキュメンタリー・ノンフィクション

«  | HOME |  »